面会について

私事ですが
私は伊丹市で仕事、両親は離れた丹波市で暮らしていました。

父は平成17年、母は平成20年に亡くなりましたが、父は認知症で母が面倒を観ていたのですが平成16年に母が転倒骨折して入院となり、私に面倒を観ることが出来ない父も入院となりました。父は面会に行っても私のことすら分からない状態でした。

母は病院→老健→特養→病院(脳内皮質基核変形症の診断・治療で三田市の病院)→特養と
施設を移り変わりました。面白いのが「今度はどこに行くのや」言ってピクニック気分で
言っていたのが懐かしいです。


前置きはさておいて、面会についてですが

特養ソフトの仕事をしていましたので施設の方から

「毎週来られる方がおられる」(偉いな、自分も見習おう)
「面会に1回も来ずに亡くなったら遺産で押しかけてくる」(情けない)
「半分ぐらいがほとんど来ない」(そんなものなのか)
とかお聞きして状況は分かっていました。


自分に恥じない思いで4年間、毎週、面会に行きました。
雪で行けなかったのが1回はありましたが

本来なら面倒を観なければいけない、

寂しい想いをしているのでは、

何か欲しいものがないか、

育ててもらった恩に報いる、

状態が変わっていないか、

母の生きてきた(戦争当時)ことの興味、

毎週行くことで職員によく世話してもらえるのではないか

などの理由でした。

面会に行くことで、その施設の雰囲気がよく分かりました。

「明るいのか」、「暗いのか」

「良くしてもらっているのか」、「そうでないのか」

だんだん病気が進行していく様が辛くもありましたが致し方ない事、
又、親が達者な頃は互いに忙しく、照れもあり話す時間がなかったが、

面会で色々話せたことが良かったと思います。

 

亡くなってから後悔として、

もっと聞いておくことがあったのでは
と思いました。

これから親の面倒を観なければならない世代の人に、

時間の許す限り「面会」に行かれることをお薦めします。

2019年03月13日